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マイボート購入(2018年1月追加)

 早いもので、私が最初のボートをニュージーランドで買ってから十数年になります。最初のボートPenguin号では10年間程一緒に海に出ました。2014年5月にPenguin II号にアップグレードして2018年現在に至っています。最初は何もわからず、おっかなびっくりで失敗も沢山しました。ランプからボートを出し入れしたり日頃の手入れ等、だいぶ慣れたとは言えまだまだ修行が必要だと思っています。マイボートの選定等につぃて、今時点での経験と知識をまとめます。

ボートを買う目的:例えば、釣り用と水上スキー用ではボートへの要件が全く異なります。釣りが目的としても、タイを狙うのとカジキを狙うのでは使うボートは大きく異なります。最初に何に使うためにボートを買うかはっきりさせなくてはいけません。何にでも使えるボートでは、何に使っても不満が出るでしょう。

ボートのサイズ:釣り用プレジャーボートのサイズは、4m位から10m以上の物までいろいろです。釣りに使うなら、どんな釣りをするかでおおよそのサイズが決まります。日帰りでタイやシマアジを狙うなら5m-6m台のサイズが適しています。小さいボートの方が操船が楽ですし、浅い場所にも入れます。ポイントに近いランプまで陸路で運んでランプから海に入れられます。タイの嫌がる騒音も小さいです。しかし、沖の深場や泊りがけ釣行をするなら7mから8m程度のボートが必要になります。このサイズになると複数人がキャビンで快適に寝る事が出来ますし、ギャレー(炊事設備)、トイレ、シャワー等も設置できます。本格的なトローリングをするなら、高い場所から魚や鳥をさがせるフライブリッジやツナ・タワーのついた大型(10m以上)の船がベストです。アウトリガーも必要です。このようなボートは非常に高価ですが、快適に何日もトローリングができます。ボートのサイズが決まれば、エンジンとプロペラの装着方法や船体の材質等がある程度絞られます。

エンジンとプロペラの装着方法:エンジンとプロペラの装着方法には、船外機/船内外機/船内機の3種類あります。船外機船は、エンジンンとプロペラが一体になっていますので交換が簡単ですが、ほとんどがガソリンエンジンなのでディーゼル主体の船内外機よりも燃料費がかかります。特に大型船に使うとガソリン代が大変です。船内外機船は燃費も経済的で、エンジンを船体にとって付けたような船外機船よりも見た目もスマートですが、機構が複雑で船外機や船内機よりも故障が多いという人もいます。船内機船はプロペラを上に上げる(チルト)事ができないので、トレーラーに乗せてランプから出し入れできません。普通のトレーラーには乗せられないような大型船に使われます。エンジンは殆どディーゼルです。10m以上の大型船は殆ど船内機船になります。

トレーラーボート/マリーナ係留?:ボートをどう保管するかは、維持費に大きく影響します。マリーナ係留は、簡単に海に出れて便利ですが費用が大変です。でも、大きなボートを選べばマリーナに置くしか選択肢がありません。一方、8m未満の長さのボートならトレーラーに乗せてランプから出し入れできます。しかもマリーナ係留と比べると費用は2桁位安いでしょう。ボートの入るガレージがあれば、良好な状態で長年ボートを使えます。私の場合、マリーナのランプ会員費が年間400ドル位(無料公衆ランプを使うなら不要)、トレーラーのWOF(車検)と登録料が合計年間100ドル位かかる他は、保険料(任意)、ガソリン代、船外機のメンテナンス料金しかかかりません。ボートは使った後洗浄してガレージに保管できますので、海水による船体や機器の劣化・故障はかなり少なくなります。

ボートの材質:小型のボートはアルミ製が多いですが大型はFRP製が多くなります。同じ大きさなら、アルミ製のボートの方が軽いですが、アルミは、走行中やアンカー操作中の騒音がFRPよりもうるさいです。万一船体を岩にぶつけたりして損傷したような場合、アルミの方が粘りがあるので被害が小さいという人もいます。また、溶接ができるアルミの方が修理は簡単です。値段は一概に言えませんが、FRP製のボートの方が高くなる傾向かと思います。また、FRPならどんな形状にもできるので見た目の美しいボートを作れます。

ボートメーカーとモデル:以上を踏まえて最後は具体的なメーカーと製品モデルを選びますが、これは自分の好みで選べば良いのではと思います。私の最初のボート、2003年に購入したPenguin号は、5.5mアルミ製船体に90馬力の船外機を付けたものでした。買った時は4万7千ドル位だったと思いますが10年以上使って3万ドル位で売れました。(250時間程しか使ってなく、ガレージに保管していた)2014年に購入したPenguin IIは、6.5mアルミボートに200馬力の船外機を付けたものです。

  私一人で海が凪ぎなら、20ノットの巡航速度で1.1マイル/Lの燃料効率です。燃料タンクが210Lなので、無給油で230マイル走れる計算ですが、実際には一回の釣行で100マイル走る事はありません。大抵の釣行では40マイル程度です。

船外機:船外機は、ボートのサイズに応じた物を自由に選んで取り付けられます。ボートメーカーでもボート販売店でもやってくれます。こちらの釣り仲間はヤマハ製が良いと言います。また、ヤマハが最大の市場シェアを持っていると思います。Penguin IIはヤマハ製の200馬力船外機を使っています。300時間位使ってますがトラブルは全くありません。

GPS魚探:GPSと魚探は、釣り用ボートに必須です。現在よく売れている製品は、GPSと魚探が一体になったものです。これだと、大きなスクリーンの製品を1台ダッシュボードに取り付けるだけなので操作性と視認性に優れます。最初のボートから数えて現在のGPS魚探は4代目ですが、ずっとフルノ製品を使っています。他のメーカーにも良い製品はあるかもしれませんが、これで十分以上満足しています。フルノ製品で良い点はアキュフィッシュという魚の長さを探知して表示する機能です。これがあると、大きなタイがいるかどうか?ヒラマサがいるかどうか?正確にわかります。スマートフォンのアプリで、ボート用GPSがあります。これだけを頼りにボートを運転するのは不安ですが、ボートのGPSのバックアップ用として大変役にたちます。スマホで天候、潮、釣り場を確認して次の釣行を計画する時にも便利です。