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豪州マダイ (Red Snapper)

 コロマンデル半島は、ニュージーランドでも大ダイの釣れることで有名である。マーキュリー湾周辺にも、大ダイの好ポイントが沢山ある。これらは、豪州マダイと呼ばれ、日本のマダイそっくりではあるが違う種類とされている。私の経験では、豪州マダイの方が白っぽいピンクががった色をしてると思う。また、豪州マダイの方が悪食というか、腐りかけたような餌でもどんどん食いつく。また、大型魚は、臼歯で針を曲げてしまう程顎の力が強い。岩礁帯だけでなく、砂浜から投げ釣りをしても釣れる。ほとんど、何処にでもいるのではと思う程だ。日本ではなかなか釣れないからそう感じるのかも知れないが、日本のマダイの方が生きのいいオキアミやエビしか食べずに、繊細で上品にすました感じだ。日本のマダイの方が美味いという人もいるが、私はマーキュリー湾のマダイも日本のマダイ同様美味いと思う。

豪州マダイの生態(2006年11月追加)

豪州マダイそのものは、日本のマダイと区別がつき難いほど似ているが、生態はかなり差がある。日本のマダイは、春に浅場の岩礁に産卵のために乗込んで来るが、コロマンデル半島周辺のマダイは、真夏にハウラキ湾の砂泥地に大群で集まり産卵する。冬に深場の根等で過ごしたタイは、40m前後の砂泥地に小さな群れで移動し、次第に群れが統合されて大きくなっていく。このとき、オスとメスとで別々の群れを形成するという。次第に大きくなった群れは、ハウラキ湾奥からテームズ沖に移動して合流産卵する。産卵中は、餌を食べないので、巨大なマダイの群れを発見しても釣れない。産卵後は、もとの棲家の浅場の岩礁帯に移動して盛んに餌をたべる。この3月から5月が最もマダイの釣り易いシーズンである。特に、浅場でのストレーライニングで大物が釣れる。ただ、産卵後日数が経っていないので、魚体は痩せている。7月を過ぎると、ほとんどのタイは、浅場から深場の根に移動し、餌もあまり食べず、いっそう臆病になるので、釣るのは難しくなる。しかし、晩秋から冬場のタイは、肉がついて旨い。冬が終わると、10月頃から根を離れて群れを作って砂泥地に出て小さな群れを合併しながら大きな群れを形成して行き、次の産卵に入る。

ニュージーランドには、イシダイ、イシガキダイ、クロダイ等がいないため、日本ならそういうの魚すむ様な場所にもマダイが生息して、そういう魚が食べるような餌を食べている(住み分け理論)。マッスル、ホタテ貝、ウニ等も豪州マダイの好物だ。また、砂泥地にも、ホタテ貝や、パドルクラブ(渡り蟹に似たカニ)が沢山いるので、タイも砂浜からの投げ釣りで釣れる。