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冬の南島での黒マグロ、南マグロ釣り

冬の南島での黒マグロ、南マグロ (Northen Pacific Blue Fin Tuna, Southern Pacific Blue Fin Tuna)釣り

 黒マグロは、南半球にはいないと以前は考えられていたようだが、南島の北西部沖で冬に大きな南マグロが釣れる事が分かり、その後大きな物は黒マグロであることが分かったとの事。8月頃にWestport やGraymouthから100キロから300キロ以上の黒マグロと南マグロを釣りに出るチャーターボートがある。

 狙う魚が大きいので大掛かりな道具が必要なのと、冬のタスマン海は荒れた日が多く、よほど船酔いに強い人でないと難しいのだが、たまたま知人でニュージーランドのツアーガイドをしている人がいて、黒マグロ釣りツアーに誘われた。2009年7月31日にWestportに着き、8月1日7時に出航、40マイル程沖でホキというチゴダラに似た魚を餌にして釣る。毎年8月頃、この辺りではロシアのトロール漁船が産卵のために集まったホキの漁を行う。トロール網を上げてくる時に網からホキがこぼれ落ちる。そのホキを食べにマグロや沢山の海鳥が集まってくる。多分、マグロ達は普通に泳いでいるホキも獲って食べているだろう。従って、トロール船が網を上げている所を狙って、その後ろでホキを餌にしてふかせ釣りをすれば、マグロは餌を網からこぼれたホキだと思って食いつくという訳だ。トロール船が網を上げていない時は、ホキを細かく切って船べりから撒きマグロを寄せる。マグロが釣れるのは、夕方8時から10時頃と明け方前の3時から5時頃の時間帯が多い。

上の写真は、仕掛けと竿、リールです。大型のカジキ等を狙う時の道具が基本となるが、ハリスはフロロカーボンを使うのが良いようだ。200キロより小さいマグロは、ミナミマグロが多く、それより大きいのは本来北半球にいると思われていた黒マグロである。ここではミナミマグロと黒マグロが一緒に餌を獲っているが、各々生態が異なる。黒マグロは、どこかで産卵した直後にここにやってくるので痩せていて市場価値がほとんどないらしい。そのため、商業漁業の船に狙われる事がなく今でも大型魚がかなりいるという話だ。逆に、ミナミマグロは太っていて、食べても旨い。