ニュージーランドの釣り人なら誰でも知っているポピュラーな魚だが、日本にはいない。オーストラリアでは、Australian Salmonと言うようだが、体の作りや食味はサケとはおよそ似ても似つかない。稚魚には黄色の斑点があり、背中の茶色の文様もはっきり分かるが、成魚は背中全体が青黒く、黒い斑点も目立たない。釣れると右に左に走り、ジャンプもする好ファイターだが、こちらの人達は、燻製にする他はあまり食べない。大きいのは3キロ以上になる。鱗が大きく、少し赤みがかった肉の色でサバのように足が速く、すぐに生臭くなる。確かに小さな物は、あまり旨くない。しかし、釣り上げてすぐ血抜きをして氷水を入れたクーラーで持ち帰った脂の乗った大きなカウアイは、刺身でも焼き魚でもすごく旨い。また、秋口のメスは、大きな卵巣を持っているが、これを燻製にするとカラスミのように旨いことを発見した。
上の写真は成魚、下の写真は稚魚。